【必見】家庭内別居で決めるべき12のルールと抑えるポイント3選

この記事で寄り添うお悩み

  • 家庭内別居をするのにルールは必要?
  • ルールを決める際のポイントって何があるの?
  • どんなルールを作れば家庭内別居がうまくいくの?

家庭内別居をスタートすると、後戻りは難しいです。

家庭内別居を確実に進めていくには、ルールが必須と言っても過言ではありません。

いちど家庭内別居を始めてしまえば、お互いのために時間をとってルールを決めていくハードルは著しく上がってしまいます。

しかしルールがなければ、何を嫌っているかが相手に伝わりませんし、もし嫌なことをされても何も言えません。ストレスは溜まる一方であり、相手のことをどんどん不快に感じるようになるでしょう。

家庭内別居をすることでお互いにとって最良な選択をしたはずなのに、夫婦関係の悪化を加速させる可能性を秘めているのです。

そこでこの記事では、家庭内別居を始めるときにルールを決めるべきなのかに始まり、ルールを決める際に抑えるべきポイントや決めるべきルールについて徹底的に解説していきます。

これから家庭内別居を進める方やルールについて悩んでいる方は、参考にしてください

この記事の著者

行政書士松浦智昌

行政書士松浦総合法務オフィス

家庭内別居でルールが必要な理由

家庭内別居をするときにルールが必要な理由は、ストレスを抑えるためです。

これまでの夫婦生活の中でお互いに不満を感じてきたからこそ、家庭内別居という選択肢が浮かんだことでしょう。

しかし不満を感じつつも、相手とのコミュニケーションがストレス発散につながることもあったはずです。

ところが、コミュニケーションを取らずに共同生活をするということは、ストレスを逃がす機会が減るものだと覚えておきましょう。

  • これはどうすれば良いんだろう?
  • どうしてこんなことをするんだろう?
  • なんでこれをやってくれないんだろう?

そんな不満やモヤモヤを溜めないためにも、ルールは必須なのです。

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家庭内別居のルールで抑えるポイント3選

ルールが必要と言われても、どんなポイントで決めていけばいいの?と感じる方が多いと思います。

絶対に抑えたいポイントは下記の3つです。

家庭内別居ルールのポイント①:生活面

同じ屋根の下で共同生活をする他人がいるということは、共有スペースをどのように使うかが重要な要素となります。

例えば、

  • 掃除をする頻度
  • 食器洗いをするタイミング
  • 洗った食器の片付け方
  • 料理のタイミング
  • 冷蔵庫内の食材を置く場所

などです。家庭内とはいえ別居生活をするのですから、お互いが独立して生活することを前提に、共有スペースを使うことになるでしょう。

今までどちらかに頼っていたのであれば、分担するように働きかける必要があります。

経済面でも同様です。

どちらかが経済的に相手を頼る必要があるなら、経済的に自立ができるまで家事は担当するなどのルールを決めておくと良いでしょう。

家庭内別居ルールのポイント②:教育面

子供がいる場合には、教育についての悩みが絶えませんよね。

例えば共働きの場合、下記のようなことを決めておく必要があるでしょう。

  • 子供の送り迎えをどうするのか
  • 子供の食事は誰が作り誰が一緒に食べるのか
  • 教育費や食費はどう分担するのか
  • 学童や習い事はどうするのか
  • 子供の世話全般はどう割り振るのか

夫婦ともども働いている状況で、どちらかだけが子供の世話をするのは負担が大きいです。

とはいえ、家庭内別居をしながら一緒に子育てをするのは困難でしょう。

はっきり言ってしまえば、両親の家庭内別居は子供に悪影響です。

家庭内で微妙な空気間を子供に見せてしまうのは、子供にとってストレスの原因になります。

どうしても家庭内別居を試すなら、子供の前だけは仲良い夫婦のふりをする、などのルールを決めるのも良いでしょう。

家庭内別居ルールのポイント③:将来面

家庭内別居はあくまで通過点ですので、将来を見据えた話をするようにしましょう。

  • 夫婦に必要な手続き
  • 両親へのケア
  • 家庭内別居の期限

嫌だから別居するという側面も共感はするのですが、それよりもお互いにとってよりよい未来となるように動く方が建設的ですよね。

普段では考えられなかったことも、一度距離を置くことで冷静に考えられる貴重な機会にもなるのです。

前向きな家庭内別居となるように、お互いにとってワクワクできるようなルールを決めておくことをおすすめします。

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家庭内別居で決めるべき12のルール

家庭内別居になるきっかけは、夫婦それぞれ違うでしょう。

大きな喧嘩、パートナーの浮気、教育方針の違いなどを経て少しずつ関係が悪くなり、気づいたら家庭内別居のようになっていた、というケースはとても多いです。

それでもなんらかの理由がありすぐに離婚に踏み出せないという夫婦は、家庭内別居のルールを決めることでお互いが過ごしやすい環境に近づけていきましょう。

決めるべきルールは下記の通りです。チェックリストのように使ってください。

上から順番に決めていけば、問題になりやすいポイントを事前に抑えることができます。

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきますね。

家庭内別居のルール1:共有部の使用方法

日々の生活で一番ストレスを感じやすいのが、パートナーの共有部の使い方です。

キッチン、リビング、バストイレ、玄関などは、意図せずパートナーと顔をあわせやすい場所になるでしょう。

できるだけ顔をあわせたくないと感じているなら、相手の行動パターンもある程度把握しておくことで、意識して行動できるようになります。

例えば、下記の時間帯を決めておくと楽です。

  • お風呂
  • 料理
  • 食事

お風呂

どちらかが長風呂が好きな場合や、朝風呂を浴びたい場合などは特に、使う時間を決めておきましょう。

使いたいタイミングでお風呂があいていないことがあるとストレスの原因になりやすいです。

お互いが使いたい時間は避けて長風呂をするなど、ルールを決めておくと気持ちが楽になります。

料理

お弁当を作りたいときに、パートナーが朝ごはんをしっかり作っていたら、イライラの原因になるでしょう。

飲み会がなくなったので家で晩御飯を作ろうと思っていたら、パートナーがキッチンに立っていれば、がっかりするかもしれません。

「普段こうだから」と勝手に決めつけて行動するのではなく、どの時間はどちらが優先してキッチンを使って良いのかを決めておくと良いでしょう。

また、冷蔵庫の前も頻繁に顔をあわせる場所の1つになるはず。

それぞれの部屋に小さな冷蔵庫を設置しておけば、1日お互いが家で生活をしていてもはちあってしまうことが減るでしょう。

食事

作った食事はリビングで食べることが多いはずです。

どちらかがリビングの大きなソファーでお酒をあけているときにお腹が空いてしまったら、料理もしにくくなるでしょう。

お互いの行動パターンや希望に沿って、食事のタイミングを決めておくと良いですね。

リビングを使いたい時間が決まっていれば、その時間はリビングには顔を出さないという決めておくと気が楽になるでしょう。

家庭内別居のルール2:食事の方法

共働きなら、どちらかだけが食事を用意するのは不公平でしょう。

反対に、家庭内別居中でも経済面は一方が担当しているなら、家事はもう一方が担当しなくては不満に感じます。

料理はどちらかが担当しても、一緒に食事はしないというのも手です。お互いが別の時間にそれぞれの料理を作るというのも良いでしょう。

子供がいる場合の食事

家庭内別居をしていても、子供がいる時間は一緒に食事をとりたいと考えるのは普通のことです。

その場合には、どちらが料理を担当するのかを決めておくと良いでしょう。

料理の担当がどちらか一方にかたよって不平等だと感じるなら、それ以外の家事をパートナーに任せるのがおすすめです。

現代では「男だから」「女だから」は古い考え方です。

お互いが一人の自立した人として、どうすれば平等に生活していけるのかを考えましょう。

家庭内別居のルール3:洗濯の方法

それぞれが別のタイミングで毎日洗濯機をまわすのは効率が悪いので、洗濯物だけは一緒にしてしまうのも良いでしょう。

洗濯機を使う日や時間を決めておけば「まだ洗濯物が放置されてるけど、今日の洗濯物忘れてないかな?」「明日必要な服が入ってるんだけどなぁ」などと焦る必要もありません。

ただし、お互いの下着を洗いたくない、干したくない、などと思うこともあるでしょう。

別々で洗濯をするなら、ためておいて数日ごとに洗濯機をまわすことになるかもしれません。

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家庭内別居のルール4:掃除の方法

共用部分であるトイレやキッチン、リビング、廊下などの掃除は担当を決めておくと良いでしょう。

曜日によって担当者を変えるのも良いですし、場所によって担当者を割り振っておくのも良いです。

気づいた人がやれば良いと考えていると、たいていどちらかばかりが自分のタイミングで掃除してしまいストレスの原因になります。

家庭内別居のルール5:生活費の負担方法

家庭内別居後の生活費をどうするのかは決めておきましょう。

家賃や光熱費は今までと同じままで生活費はそれぞれが出す夫婦もあれば、家事を分担するため生活費も全て分担するという夫婦もあります。

どちらか一方が食事の用意をするなら、もう一方が生活費を負担するというのも手でしょう。

子供がいるなら、家庭内別居中にちょうど平等に世話をするのは難しくなるため、費用面でまかなうなどの対応が必要になるはずです。

家庭内別居のルール6:顔を合わせたときの対応

顔をあわせたときにどう対応するのかは、決めておくと気が楽でしょう。

おすすめは、挨拶はすると決めておくことです。

完全に無視してしまうと、相手の存在を近くに感じるたびにストレスを感じてしまいます。

特に子供がいる場合には、夫婦仲が悪い様子を見せるのはストレスの原因になるので注意が必要です。

子供の精神状態を不安定にしてしまう可能性があるので、子供の前では仲良く振る舞うなどのルールを決めておくのが良いでしょう。

嫌味を言い合う姿なども、子供にとっては居心地の悪い環境になってしまいます。

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家庭内別居のルール7:休日の過ごし方

お互い土日休みなど、休日がかぶっている場合、家で顔をあわせやすくなるでしょう。

曜日ごとにどちらが外出をするのか決めておくなど、行動パターンがかぶらないように動くのがおすすめです。

子供がいるなら週1回は家族で過ごす時間を作るなど、子供のためと割り切って生活するのも大切でしょう。

家庭内別居のルール8:お互いの実家との接し方

お互いの実家に家庭内別居の事実を伝えていないなら、年末年始などの家族行事をどうするのかは話し合っておく必要があるでしょう。

必要に応じて、仮面夫婦をよそおう必要もあるはずです。

例年通り過ごしたくないなら、タイミングをみて家庭内別居中であることを伝え、協力してもらうという方法もあります。

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家庭内別居のルール9:連絡手段

必要最低限の連絡手段をどうするのか、タイミングとあわせて決めておくのが良いです。

紙切れに残しておくと紛失する危険があるため、ラインやメールなどの形に残る形式で連絡をするようにしましょう。

子供に関する手続きや、離婚を決めたときの手続きなど、証拠が必要になる場合でも役立ちます。

家庭内別居のルール10:子供への対応

子供への対応については、しっかり話し合っておきましょう。

家庭内別居をすることで、夫婦間にある溝を子供にみせてしまうのは良くありません。いくら隠していても、子供は夫婦の様子を察知してしまうものです。

また子供を通して会話をするなど、子供を夫婦の都合に巻き込むのはご法度です。

子供が親からじゅうぶんに愛情を感じられないと、自己肯定感が低くなり、人間不信など人格に悪影響を及ぼしてしまいます。

家庭内別居のルール11:将来への姿勢

離婚を視野に入れたり離婚をしないで家庭内別居を続ける場合は、将来必要になる手続きについて話し合っておくと良いでしょう。

  • 年金
  • 相続
  • 親の介護
  • 葬式

家庭内別居をしているとはいえ、必要最低限以上の支え合いをするつもりはないと、決めている人もいるでしょう。

一緒に住んでいるのは家庭を楽にするために働くビジネスパートナーだからと割り切って、自分に必要になる手続きは自分で済ませるつもりで動いておくのが良いです。

家庭内別居のルール12:期限

ルールで忘れがちなのが、「期限」です。

期限のない仕事は仕事じゃないという言葉があるように、期限がないとダラダラと続いてしまうケースはよくあります。

反対に期限があることで、ここまでにはこうしておかなければいけないというような締切効果が得られ、前に進めやすいし決断もしやすくなるものです。

またその期限になったときに、改めて相手と話すきっかけになるので、必ず決めておきましょう。

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家庭内別居のルールは守れるものにしよう

家庭内別居のルールを決めても、守れるものでないと意味がありません。

家庭内別居を始めて数日後にルールを破ってしまうようでは、先が思いやられますよね。うまくいくものも、うまくいかなくなってしまいます。

しかし、ルールをうまく機能させれば家庭内別居をスムーズに進めることは十分可能です。

せっかく家庭内別居という決断をして新しい生活にチャレンジするのですから、イライラの根源は消し去ってから始めるようにしましょう。

家庭内別居を始めた後の男性・女性の心理を合わせて知っておくと、失敗を避けやすくなりますよ。

家庭内別居のルールについてお悩みの場合は、お気軽にご相談くださいね。

以上です。

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  • この記事を書いた人

松浦智昌(マツウラトモアツ)

当サイトでは、夫婦関係で悩むあなたが「孤独を感じない」ように導いていきます。私、松浦が、年間1,000件を超える面談実績から、法律論のみでジャッジしない、カウンセリング、コーチングを織り交ぜた相談対応をすべて自身で実施。夫婦相談をする傍ら、企業役員から芸能人のコーチングコンサルティングも多数進行。趣味は哲学と”使える”心理学の探求。LGBTに関する書籍やコラムも執筆。

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