家庭内別居とは|よくある5の事例と3つのメリットデメリットを徹底解説

この記事で寄り添うお悩み

  • 家庭内別居ってそもそも何なの?
  • 家庭内別居のメリットを教えてほしい
  • 家庭内別居を正しく進めるコツがあれば知りたいな

もう愛せないと感じる配偶者と、離婚に踏み出せない状態で共同生活を続けている夫婦は多いです。

理由は夫婦によるとはいえ、家庭内別居は珍しくありません。

橋ジョージさんや唐沢寿明さん、アンジェリーナジョリーなどの大物有名人も家庭内別居の経験者だと言われています。

仲が悪いとはいえ、環境がガラリと変わってしまう別居や離婚は選択しづらいものですよね。

しかし、家庭内別居により夫婦の問題が解決するケースもあれば、家庭内別居の末に離婚になることもあり、家庭内別居は簡単なものではありません

そこでこの記事では、不仲によりストレスを感じている夫婦に向けて、家庭内別居とはどんなものなのかや家庭内別居のメリット、正しく進めるコツについて徹底的に解説していきます。

家庭内別居についてお考えの方は、この記事を何度も読んでみてください。

この記事の著者

行政書士松浦智昌

行政書士松浦総合法務オフィス

家庭内別居とは?法律的な定義はない

家庭内別居と呼ばれる状態に、法律的な定義は用意されていません。

一般的には、夫婦関係が破綻している状態で同居をしていることを、家庭内別居と呼ぶことが多いです。

先に重要なことをお伝えするなら、家庭内別居に定義がないからこそ、夫婦でしっかり話し合いルールを決めておくことが、最も負担がかからずに家庭内別居をする方法となります。

夫婦の仲が冷めきっており、共同作業をすることがない場合には家庭内別居をしていると判断されやすいですが、線引きは非常にあいまいなもの。

同じ家に住んでいるだけでお互いに全く関与しない仮面夫婦のケースもあれば、愛情はないけれど同居人として協力して生活をしている夫婦など、夫婦によってパターンはさまざまなのです。

家庭内別居と判断できる事例とは?判断基準の例

明確な線引きはないものの、家庭内別居と判断できる事例は存在します。

家庭内別居と判断するための基準の一例は下記をご覧ください。

  1. 家庭内別居の例①:会話がなく無視し合う
  2. 家庭内別居の例②:相手の生活に関与しない
  3. 家庭内別居の例③:寝室が違う
  4. 家庭内別居の例④:性交渉が一切ない
  5. 家庭内別居の例⑤:お互い別の相手と関係を持っている

家庭内別居の例①:会話がなく無視し合う

同じ屋根の下にいるのにほとんど会話がない、あるいは話しかけても一方が無視をするという状態です。

相手の気持ちを知りたいとの思いが欠落してしまっており、家庭内別居と判断するための基準となるでしょう。

家庭内別居の例②:相手の生活に関与しない

一緒にご飯を食べるどころか、相手のご飯を作らないという場合は、夫婦の生活が分かれており家庭内別居状態であると判断しやすいです。

配偶者のぶんのご飯を作らないということは、夫婦関係が破綻していると判断する要素の一つになります。

家庭内別居の例③:寝室が違う

家庭内で別々に生活しているのであれば、家庭内で別居をしていると言うための要素になるでしょう。

主に生活する場所が分かれており、最低限しか顔をあわせていないというのは、判断するために重要になります。

家庭内別居の例④:性交渉が一切ない

普段は仲が悪くても、性交渉があるという場合には夫婦関係が破綻してると判断しにくいでしょう。

嫌いな相手と交わるというのは、非常に精神的な負担になるはずです。

特別に理由がないのであれば、性交渉がないことは家庭内別居の判断基準となるでしょう。

家庭内別居の例⑤:お互い別の相手と関係を持っている

お互いが他に相手がいることを了承している状態なら、家庭内別居が成立していると判断しやすいでしょう。

ただし、お互いがその状態を了承していることを証明できるようにしておかなくては、後々のトラブルに発展しやすいため注意です。

お互いが隠れて別の相手と関係を持っている場合には、証明することで家庭内別居と判断する以前に、慰謝料問題になる可能性があります。

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家庭内別居になるキッカケとは

家庭内別居になるキッカケは、日常の中に潜んでいます。

例えば下記のように、一見ありがちなこともキッカケになるのです。

  • 夫婦喧嘩
  • 単身赴任
  • マンネリ

見てもらうとお分かりになると思いますが、キッカケはDVやモラハラ、浮気のような程度の大きい事だけではありません。

夫婦といっても元々は他人どうし。

ちょっとした事で心の距離が広がると物理的にも距離を取りたくなるのが人間です。

日ごろから相手に寄り添うことを意識していきましょう。

あまり寄り添えてないかもという方向けに、家庭内別居に陥るきっかけと覚悟すべき可能性にて深掘りしております。ぜひ参考にしてください。

【要チェック】家庭内別居に陥る8のきっかけと家庭内別居の前に覚悟すべき4つの可能性

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家庭内別居のメリットとは

夫婦関係は良くないのに、離婚をせずに家庭内別居を選ぶ理由はなんでしょうか?

家庭内別居のメリットを3つご紹介しますので、あなたにとってのメリットになるか当てはめてみてください。

  1. 家庭内別居のメリット①:経済的な負担が減る
  2. 家庭内別居のメリット②:家庭外への影響がない
  3. 家庭内別居のメリット③:生活環境の変化を最小限にできる

家庭内別居のメリット①:経済的な負担が減る

夫婦が一緒に住んでいれば家賃や光熱費を2人で割ることができるため、別々の家に住むよりも費用がかからないことが多いです。

また、夫婦のどちらかが専業で家事をしている場合、離婚をしてすぐに自立をするのが難しいというケースも。

仕事をしている側としても、家事と仕事を両立させるとなると負担が増えます。

一緒にはいたくなくても、生活面や費用面でお互いの存在が必要、ということは多いでしょう。

家庭内別居のメリット②:家庭外への影響がない

家庭内では夫婦としてほとんど成立していなくても、家庭外での生活は変えずに継続できます。

職場や子供の学校への報告、通勤や通学方法の変更などといった必要もなく、周囲からの目も気にする必要がありません。

周りの人たちを巻き込むことなく生活を継続できるため、余計な手間暇をかけたり、気に掛けずにいられます。

特に生活に余裕がないときに離婚へ踏み出してしまうと、周りへの対処で精神的にも体力的にも追い詰められてしまうことも。

いざ離婚となると、慰謝料や財産分与など面倒な取り付けも必要です。

離婚の条件が自分たちで決められない場合は裁判になり、やっと役所への届出となります。

時間もお金もかかる労力戦になるのが目に見えており、その間も周りからの目線は気になるはずです。

世間体を守りながら家庭内と家庭外を分けられるのは、家庭内別居のメリットでしょう。

家庭内別居のメリット③:生活環境の変化を最小限にできる

特に子供がいる場合、離婚をすれば夫婦のどちらか一方が主に子供の世話をすることになります。

場合によっては、引っ越しや転校、苗字の変更をともなうことになるでしょう。

しかし家庭内別居なら、生活環境を大幅に変える必要はありません。

心に溝があったとしても、今までどおり同じ家に住み、子どもと接することもできますよね。

別居や離婚の決断をする前に、夫婦関係修復のきっかけを探るチャンスも残ります。

環境を変えるには相応の覚悟と体力がいりますので、生活環境の変化を最小限にできるのはメリットと言えるでしょう。

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家庭内別居のデメリットとは

家庭内別居にはデメリットもあります。

悪い面もしっかり把握した上で、家庭内別居と向き合っていきましょう。

  1. 家庭内別居のデメリット①:子供に悪影響を及ぼす可能性がある
  2. 家庭内別居のデメリット②:ストレスがたまる
  3. 家庭内別居のデメリット③:不倫と慰謝料のリスクが中途半端に生じる

家庭内別居のデメリット①:子供に悪影響を及ぼす可能性がある

夫婦が一緒にいれば子供のためになるかというと、そんな単純ではありません。

子供は大人が思っている以上に敏感に両親の様子を察知するため、両親が不仲で居心地の悪い家庭を作ってしまえば、かえって悪影響になることも。

両親の関係が不穏なのを見て育った子供は、自分のせいで両親が不仲なのかもしれないと思ってしまうことがあります。

そのせいで自分の感情を押し殺すようになったり、人と安定的なコミュニケーションをとれなくなることも少なくないのです。

親の機嫌をうかがいながら成長することで心が不安定になりやすく、自尊心が乏しくなり、人間不信になるなど人格や思考回路にまで影響を与えてしまうことも。

子供のためにと言いながら喧嘩する姿ばかりを見せていると、子供にとっては大きなストレスになってしまいます。

両親にはわからずとも、子供にとって一番辛いのは両親が傷つけあっているところを見ることです。

家庭内別居をすると決めたのなら、子供の前では夫婦笑顔で接することを徹底しましょう。

家庭内別居のデメリット②:ストレスがたまる

誰しもが、嫌いな人と生活するのはストレスがたまるものです。

お互いのことを想っていたときには気にならなかった小さいことも、嫌いになってからはいちいち目につき、イライラの原因になるでしょう。

直接関わっていなくても、同じ屋根の下同じ空間で生活をするうちにストレスを感じてしまいます。

かといって直接注意をすると、より不穏な雰囲気になり負担を感じることも。

同じ空気を吸っているだけで嫌だと思ってしまう場合や、相手の生活がどうしても自分の生活に支障をきたすなら、家庭内別居は難しいかもしれません。

家庭内別居のデメリット③:不倫と慰謝料のリスクが中途半端に生じる

家庭内別居中の夫婦にとっては、家庭にいる時間が苦痛になりやすいです。居づらくて外に出る機会も多くなるでしょう。

配偶者に対する気持ちがないときこそ、他の人へ目移りしてしまうものです。

そうして、不倫をするきっかけが増えたり、不倫による慰謝料発生のリスクへとつながっていきます。

不倫をされると、夫婦関係の溝が深まるだけでなく、法的なやり取りにより自分と相手の自由を両方奪うことに。

家庭内別居をするにしても正しい進め方を把握しておく必要があるのです。

家庭内別居を正しく進めるコツとは

家庭内別居をうまく進めるコツは、3つの段階を把握しておくことです。

  • ひとり検討
  • 開始する前
  • 開始した後

上記の段階を無視して、成り行きで始めると間違いなく失敗します。

それぞれの段階ですべき事を簡潔にまとめてみました。

  • ひとり検討:家庭内別居がベストなのか自分と対話する
  • 開始する前:お互いにとってベストな進め方を話し合う
  • 開始した後:離婚という結末に備えて財産分与を考える

「自分の心に正直になり、夫婦で何度も話し合い、決めることは決める」これを徹底すれば、一方的に不幸になることは避けられます。

家庭内別居を進める際は、自分がどの段階にいるのか、今何をすべきなのかを思い出しながら進めるようにしましょう。

もっと詳しく知りたいよという方向けに、家庭内別居のやり方を検討・準備・開始後の観点で徹底解説にて深掘りしています。

「絶対に失敗したくない」家庭内別居のやり方を検討・準備・開始後の観点で徹底解説

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また、ひとり検討の段階で頭を抱えてしまった...という方は、第三者への相談も検討してみてくださいね。

家庭内別居中に感じやすい気持ちを把握しておこう

家庭内別居を開始した後のことも今のうちから想定しておきましょう。

特に家庭内別居を始めたばかりの時は似たような心理状態になる傾向があります。

例えば男性の場合、

  • 妻と言い合いになるのが嫌
  • 相手が謝るまで許したくない

女性の場合も同様で、

  • ひとりになりたい
  • 生理的に受け付けない

上記のように相手への「嫌悪感」を感じやすい状態に。

把握していないと、悪い印象ばかりが浮かびネガティブな決断をしやすいです。覚えておきましょう。

そして、お互いが辛いと感じる時間を経て、家庭内別居の行く末へと近づいていくことになります。

家庭内別居の行く末とは

家庭内別居の行く末としてよくあるのは、下記の2パターンです。

  • 仲の良さを取り戻す
  • 離婚の決断を後押しする

家庭内別居で距離をおいたことがきっかけで、お互いの必要性を感じて仲が回復するというケースもありますが、最終的には離婚になる夫婦も多いです。

どこまでいっても人間ですから、「距離を置けば気持ちが戻る」という単純な関係ではないことを覚えておきましょう。

なので、上述した正しいやり方や家庭内別居をする上でのルールを決めておくことが大切なのです。

しかし家庭内別居を進める上で、ご自身の気持ちがついてこないこともあれば、相手が協力してくれないこともありますよね。

ですので、一人で段取りして家庭内別居を進めることに強いストレスを感じるなら、人に頼っても良いのではないでしょうか。

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  • この記事を書いた人

松浦智昌(マツウラトモアツ)

当サイトでは、夫婦関係で悩むあなたが「孤独を感じない」ように導いていきます。私、松浦が、年間1,000件を超える面談実績から、法律論のみでジャッジしない、カウンセリング、コーチングを織り交ぜた相談対応をすべて自身で実施。夫婦相談をする傍ら、企業役員から芸能人のコーチングコンサルティングも多数進行。趣味は哲学と”使える”心理学の探求。LGBTに関する書籍やコラムも執筆。

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