この記事で寄り添うお悩み
- 離婚を決意した夫はどんな行動をとるの?
- 離婚を決意した夫との関係は改善できる?
- 夫に離婚を迫られたらどうすればいいの?
「最近どうも様子がおかしい...」「何かいつもと違う気がするんだけど...」
生活を共にしてきた夫に違和感を感じるときは、何かを隠している場合が多いです。
誕生日のイベントなど嬉しいサプライズならいいですが、不倫や借金のほかに離婚を決意したというケースも考えられます。
夫婦仲良くいたいと思っている一方で、夫が離婚したいと考えていたらゾッとしますよね。突然離婚を告げられたら、言葉もでないでしょう。
そこでこの記事では、離婚を決意した夫の行動について徹底的に解説していきます。
あなたの夫に当てはまるかをチェックして、相手の本音にいち早く気づける状態を目指しましょう。
この記事の著者
夫が離婚を決意した理由
まずは、夫が離婚を決意した理由の上位3つを見ていきましょう。(引用元:令和2年度婚姻関係事件数)
夫が離婚を決意した理由①:性格が合わない
一緒に暮らしてみて「やっぱり合わない」と思い、離婚を決意するケースです。
離婚理由の1位として挙げられているわけですから、性格が合わないことは結婚生活の維持が難しいと証明しています。
夫が離婚を決意する場合、妻の何気ない言動が一気に冷めさせてしまう場合が多いようです。
夫が離婚を決意した理由②:暴力を振るう
妻から暴力を受けたり精神的に虐待されたりして離婚を決意する夫も非常に多いです。
男女の体格差があるとはいえ、物を投げつけられれば簡単にケガをします。
また収入についてネチネチと文句を言われたり、残業が増えただけなのに不倫を疑われたりといった機会が続けば、「信用されてない」と感じて一緒にいる意味を見失うようです。
夫が離婚を決意した理由③:精神的に虐待する
妻の浮気が発覚して離婚するケースです。
浮気や不倫をするのは男性が多いと思われがちですが、女性が浮気をするケースもあります。
実は「異性関係」で夫から離婚を申し立てた件数は第4位でした。他の男性へと移っている気持ちを知り夫婦でいることを諦めるようです。
離婚を決意した夫の行動10選
離婚を決意した夫の行動は、女性と比べて分かりやすいものが多いです。(参考:離婚を決意した妻の行動)
夫から離婚したいと告げられた女性に話を伺うと、「言われる前に気づいた」という方が数多くいらっしゃいます。
普段から違和感に気づけるように、離婚を決意した夫の行動を確認しておきましょう。
離婚という言葉に抵抗が無くなる
離婚を決意した夫は「離婚」という言葉への抵抗が無くなります。
その理由は、妻が嫌な思いをしても「別にいい」と考えているからです。
例えば、テレビを見ていて離婚に関する番組が流れたとしましょう。仲良し夫婦であれば自然と番組を変えたり、間違っても「離婚」という言葉は発しません。不穏な空気が流れる時間を無意識に避けるからですね。
しかし離婚を決意した夫は、「離婚って大変なのかな」「へ~こうやって離婚するケースもあるのか...」など、この言葉を発したらマズイという感覚がマヒしています。
離婚という言葉への抵抗は、夫が離婚を決意しているかを確かめる簡易的な方法と言えるのです。
態度が冷たくなる
特に男性は、態度に出やすいです。
話し合えば解決するような問題も、下記のような横柄な態度を取り「言わなくても気づけよ!」と無理難題を押し付けてくる夫もいます。
- 目を見なくなる
- 話かけても無視するようになる
- 同じ空間にいる時間を減らすようになる
ちょっとした喧嘩でも似たような行動を取る傾向があります。
ただ一人になりたいのか離婚を決意したのかの判断は難しいですが、離婚を決意した夫は態度が冷たくなるのは間違いありません。
妻に触れなくなる
男性は、女性に安心を求める生き物。
妻に気を許していれば、ちょっとしたスキンシップや夜の営みなど積極的に触れたいと思うものです。
しかし夫が全く触れてこないのであれば、妻への関心が無くなっている場合が考えられます。
コミュニケーション不足やセックスレスから浮気や離婚へと発展するケースもありますので、覚えておくといいでしょう。
一人になりたいと言い出す
離婚を決意したといっても、悩んでいる夫もいます。
離婚後の妻のサポートはどうしよう、自分の将来はどうなるんだろう、離婚を切り出すタイミングはどうしようなど、不安を拭い切れないのです。
しかし、いつもと同じように妻が家にいると、冷静に考えるのが難しいんですよね。
なので「一人になりたい」という気持ちが溢れてしまうケースがあるのです。
子どもと遊ぶ時間が増える
妻との時間が減り子どもと一緒にいる時間を増やそうとしているのなら、それは親権を確保するための行動かもしれません。
一般的に離婚した場合の子どもの親権は、母親が獲得する場合が多いです。
なので、夫が離婚後も子どもと暮らしたいと考えている場合、離婚前から子どもとのコミュニケーション量を増やそうとします。
- 熱心に育児をするようになった
- 子どもと遊ぶ時間が明らかに増えた
夫にこのような変化があるのなら、子どもの親権まで考えた上で離婚を決意しているのかもしれません。
家にいる時間が極端に減る
男性は頑固ですから、1度決めたら妻と顔を合わせる時間を無駄と感じるようになります。
残業や出張と言い張り、仕事を言い訳に家にいる時間を極端に減らすでしょう。休日も何かと理由をつけて外出し、自宅でくつろぐ場面も少なくなっていきます。
外で不倫相手の家に入り浸っていたり離婚後の住居を探していたりと、勝手に自分の新しい生活を築いていくケースも珍しくありません。
これまで帰りが遅くなることなどほとんどなかった夫が、深夜帰宅・早朝出勤が月の半分以上を占めるようになったら、離婚を考えている可能性が高いです。
少なくとも、自宅が居心地の良い場所ではなくなっていると言えるでしょう。
お金を入れなくなる
家にお金を入れないということは、妻への優先順位が明らかに下がっていることを意味します。
離婚後の生活や不倫相手のために、少しでも多くお金を残しておきたいと考えるのです。
離婚する妻には1円も渡さないと思っている夫も少なくありません。
生活に支障をきたすことが分かっているわけですから、夫からの「離婚宣言」とも言えるでしょう。
暴力的な言動が増える
うまく伝えることが苦手な夫は、言動が暴力的になる場合があります。
その真意として、
- 強気を示して言う事を聞かせたい
- 言葉にしなくても俺の言いたい事を分かってほしい
- 最悪な夫から離れたいと思ってもらった方がラク(愛情が歪んでいる場合)
など、自分勝手な想いがほとんどです。
しかし上記以外に伝える術を知らないので、声を荒げたり手を出したりして離婚へつなげようとしてきます。
離婚を考えていると両親に伝える
離婚は人生において大ごとですから、誰かに相談することなく進めるのは、いくら男性とはいえ心もとないものです。
しかし、気軽に相談できる内容ではありませんから、行きつく先は両親になるわけです。
両親に本音を打ち明けて、離婚の決意を固める夫もいます。
夫の両親と仲がいい場合は、思いがけない時に連絡を受け取るケースもあるかもしれませんよ。
会話もなく離婚の準備を進める
夫が離婚を決意すると、会話どころか目を合わせようともしなくなります。
これは「もう好きではない」からでもありますが「離婚しようとしている後ろめたさ」の表れでもあります。
以前は結婚するほど好意を抱いていたのですから、近いうちに離婚を切り出すことに良心の呵責を覚えるのです。
男性ははっきりと「離婚したい」と宣言することなく、粛々と来たる日に向けての準備を整える傾向にあります。
そうして、すべての準備ができてから妻に離婚を告げるのです。
もし心当たりがあれば、夫にとって妻はもう心を許せる伴侶ではなくなっているのでしょう。
離婚を決意した夫に離婚を迫られたら
もし夫から本当に離婚を迫られてしまっても、落ち着くことが大切です。
焦って誤った対応をしてしまえば、あなたの人生が思いもよらない方向へと向かうことになります。
離婚を切り出されたときに注意すべき3つのことをご紹介しますので、思い出しながら対応していきましょう。
- 注意①:その場で返事をしないこと
- 注意②:まずは自分の気持ちを考えること
- 注意③:相手の言い分をしっかり聞くこと
上記のとおりにはなりますが、離婚するにせよ離婚を拒否するにせよ、急いで答えを出す必要はありません。
自分の気持ちを確かめたり、夫の本音をしっかり聞くことから始めていけば大丈夫です。
離婚を決意した夫との関係を改善する2つの方法
夫が離婚を決意していても、あなたが離婚したくない場合は関係を改善する努力をしなければなりません。
ここでは改善につながる2つの方法をご紹介します。
男性の特徴をふまえた方法ですので、参考にしてみてください。
絶対に責めない
離婚を決意したことや浮気、その他夫の悪い部分を絶対に責めないでください。
男性は女性に比べ、過度なストレスに弱い傾向があります。
すでに気持ちが離れている妻から責められたら、離婚へのカウントダウンをさらに早める可能性がありますので。
落ち度があれば謝罪して行動を変える
もしあなたに落ち度があるならば、素直に謝罪してこれまでの行動を今すぐ変えていきましょう。
変わろうと努力する妻を、夫は悪く思えないものです。
すぐに許して離婚を撤回するとは限りませんが、あなたの誠意が伝われば態度が軟化する可能性は大いにありますので。
離婚を決意した夫との関係改善が見込めない場合
上記にて、夫との関係を改善する2つの方法を解説しました。
しかし、1度でも離婚を決意した夫と、いきなり良好な関係に戻れないことも想定しておきましょう。
腰を据えて改善に取り組んでいただく場面も見越して、夫婦関係修復のやり方6つと絶対にやってはいけないことにまとめました。こちらも参考にしてください。
-
夫婦関係修復のやり方7つと絶対にやってはいけないことを解説
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離婚を決意した夫の行動まとめ
この記事では、離婚を決意した夫の行動や関係を改善する方法、離婚を迫られた場合の対処法まで網羅的にまとめてきました。
相手の気持ちが離婚に傾いていると、話が噛み合わなくなったりコミュニケーションが取りづらくなったりして、夫婦関係はうまくいかないものです。
夫が離婚を決意してそうで不安、実際に離婚を切り出されてどうしていいか混乱している、という方は松浦までご連絡ください。
あなたに必要なのは、一人で悩むことではなく「納得のいく選択をすること」です。
特に相手が離婚一色になってる今、夫婦問題の専門家への相談が必要なのではないでしょうか?
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス