妻や夫のモラハラは子供に悪影響を及ぼす!?子供を守るためにすべき3つの事を解説

この記事で寄り添うお悩み

  • モラハラが子供に与える悪影響ってどんなもの?
  • 子供がモラハラによる影響を受けているか確認したい
  • 子供に悪影響を与えないためにできることを教えてほしい

夫や妻からのモラハラで悩んでいる方はたくさんいます。

しかし、モラハラが身近にあると被害者を苦しめることはもちろん、大切な我が子へも悪影響を与えてしまう恐れがありますので注意が必要です。

自分なら最悪我慢できるかもしれないですが、子供の危機だけはやり過ごすことはできませんよね。

そこでこの記事では、パートナーのモラハラが子供に与える悪影響や、モラハラから子供を守る方法について詳しく解説していきます。

大切なあなたのお子様を守るためには、あなたの勇気ある行動が必要です。まずは前提となる知識を把握していただき、子供の事を考えた行動ができるように準備していきましょう

この記事の著者

行政書士松浦智昌

行政書士松浦総合法務オフィス

モラハラは「自分だけ我慢すれば...」と思っていませんか?

この記事を見ている方の中で、相手からモラハラをされているけど、「自分だけ我慢すれば何とかなる」と考えている方はいませんか?

冒頭でも解説したように、モラハラは被害を受けている自分だけでなく、その光景を間近で見ている子供にも悪影響を及ぼします。

子供の頃の記憶や、子供の頃に定着してしまった常識というのは、中々消し去ることができません。

このような捻じれた夫婦関係を間近で見た子供は、間違った常識や世界観を持ったまま成長してしまうのです。

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夫や妻のモラハラが子供に与える悪影響

夫や妻のモラハラが子供に与える悪影響は実を言うといくつもあります。

子供の将来に大きく関わってくる問題ですので、確実に把握するようにしましょう。

子供がキレやすくなる

モラハラ被害を直接あるいは間接的に受けた子供は、一般的な子よりもキレやすくなります。

夫あるいは妻が日常的に暴言を吐いたり、物に当たっていたりする光景を見ていると、「これが当たり前だ」と思ってしまうのです。

親の様子を見てイライラする回数が増えてしまうのも、キレやすくなる要因の一つとなっているでしょう。

正確には、ストレスを多分に受けてしまっていて、自分の心の置き場が無くなっていると言った方がよいかもしれません。

心の置き場が無いというのは、大人でも辛いものです。もちろん、大人であってもモラハラに縛られれば、動けなくなってしまい、ストレス発散などもすることができなくなります。ですが、多少は逃げ場的なものを作ることができる場合もあります。ですが、子供はそれができません。

結果として、孤独に陥ります。ただでさへ孤独を感じているのに、さらに孤独の深みにハマり、けれど勝手に出ていくこともできず、お金があるわけでもありませんから、やれることは限られてきてしまいます。孤独が増すと、不安も増していきます。

キレるというのは単なる発散ではありません。僕が見てきた限りでは、それは叫びです。どうすることもできないこの状況をどうにかしてもらいたいという叫びです。それが分かるから、モラハラ被害者である立場の親御さんは苦しむのですよね。子供のそうした姿を見て、自分が悪いのではないかと苦しむわけです。僕もそれを感じていて辛く思うのです。

お父さん、お母さんを見下すようになる

モラハラを見て育つと、お父さんやお母さんを見下すようになります。

先ほども解説したように、子供は親の背中を見て育ちますので、場合によってはモラハラをしている夫や妻を見本にしてしまうこともあるのです。

このような状態になってしまうと、「親を見下すのは当たり前」「親を見下しても怒られない」というような、ある意味子供から舐められた状態になります。

親の威厳がなくなってしまうと、子供は何をしても良いという考えになりやすく、非行に走ることもありますので注意が必要です。

いじめでストレスを発散するケースもある

モラハラは、見ている側も決して気持ちの良いものではありません。

モラハラを何も言わず黙ってみている子供でも、少なからずストレスを感じています。

そのストレスの原因は間違いなく「親」にありますから、子供はストレスの発散方法や発散場所に困ってしまいます。

その結果、学校でいじめをしてストレス発散をするようになってしまうのです。

自分の気持ちを人に言えない子供になる

モラハラ夫や妻は、大切な我が子にもモラハラ発言をすることがあります。

モラハラをする方にとって、相手の困った顔や悲しそうな顔というのは一番のご褒美です。

モラハラ被害者である妻や夫が、相手の暴言や無視などをスルーし始めると、途端に面白くなくなります。

そうなってくると、今度はモラハラの対象が「パートナー」から「子供」へと変わっていくのです。

親からモラハラ被害を受けた子どもというのは、お父さんやお母さんに褒められたい、あるいは認められたいという一心で、親の理想に近づこうとします。

その結果、自分の気持ちを人に言えず、他人に振り回されやすい性格になってしまうこともあるのです。

モラハラ体質になる

「モラハラは遺伝する」これはよく言われていることですが、あながち間違いではありません。

もちろん、生まれつきモラハラ気質の子供など一人も存在していませんが、親のモラハラをずっと近くで見ていると、「これが夫婦の形だ」と間違った認識を持ってしまうことがあるのです。

認識を誤ると、自分が大人になり、恋人やパートナーができた時にも、無意識的にモラハラを行います。

モラハラを小さい時から見ている子供は、モラハラに対する罪悪感が一切ありませんので、性格を改善するのにかなりの時間を要してしまうでしょう。

二面性を持つようになる

モラハラ夫や妻というのは、世間体を物凄く大切にします。

家の中では暴言や無視、物に当たるという行為を平気で行っていても、外では、

  • 素敵なパパ
  • 素敵なママ

と言ってもらえるような振る舞いをしていることが多いです。

このような姿を見ている子供は、二面性を持ちやすくなります。

つまり、接する相手や環境によって態度を変える子供になるのです。

自分の立場が弱いと感じた時や、絶対に負けると感じた相手に対しては丁寧に接するかもしれませんが、

  • 自分より弱い
  • 絶対に勝てる

と感じた相手に対しては、横柄に接してしまうこともあります。

言葉遣いが悪くなる

子供はお父さんやお母さんが教えてくれる言葉をマネしながら、日本語をマスターしていきます。

子供は親が言うことをよく聞いていますので、親が吐き出す暴言や荒い口調についても真似するようになるのです。

言うまでもありませんが、暴言や荒い口調というのは学校や会社など、社会生活をする上でかなりのハンディキャップとなります。

また、親の口調や言葉遣いを真似した子供は、自分の子にもそのような教育をする可能性が高く、悪い習慣や伝統が長きにわたって続いてしまうことがあるのです。

恋愛恐怖症になることもある

モラハラを間近で見て育った子どもは、

  • 異性恐怖症
  • 恋愛恐怖症

に陥ることもあります。

自分の親が怒鳴られている姿や、泣いている姿を日常的に見ていると、「異性は怖い存在だ」「自分もいつかこうやって言われるかもしれない」という状態になってしまうのです。

大人になってから発症した恋愛恐怖症というのは、素敵な異性が現れた段階で克服できる場合もありますが、子供のころに恋愛恐怖症や異性恐怖症を発症してしまうと、改善にかなりの時間がかかってしまいます。

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子供がモラハラによる影響を受けているかを確認するには

子供がモラハラによる悪影響を受けているかを確認するには、以下の2つを見てみましょう。

モラハラ夫、妻に対して異常な恐怖感を覚えているか?

子どもがモラハラ夫や妻に対して、異常な恐怖心を覚えている場合は、ほぼ間違いなく悪影響を受けていると言えます。

例えば、

  • モラハラ夫や妻に近づきたがらない
  • モラハラ夫や妻の前で顔が引きつっている

などです。

このような状態になった場合、お父さんやお母さんの存在を脅威に感じている可能性が高いため、早い段階で対処していかなければなりません。

モラハラ夫、妻に似たような口調になっていないか?

モラハラ夫や妻に似たような口調になっている場合も要注意です。

中には、言葉が話せるようになった直後から、「バカ」「死ね」というような言葉を発する子どもいます。

当然このような言葉は、子供の教育に支障をきたすでしょう。

子供の口調や言葉遣いが、モラハラ夫や妻に似てきたと感じた場合は、すぐに対処していかなければなりません。

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モラハラの悪影響を子供に与えないためにすべき3つの事

最後に、モラハラの悪影響を子供に与えないためにすべき事について詳しく解説していきます。

モラハラ自覚をして素早くやめる

モラハラの悪影響を子供に与えないためには、モラハラを自覚させ、素早くやめさせる努力が大切です。

中には、「そんなことは当たり前だ」と思う方がいるかもしれませんが、モラハラ被害者の中には、被害を受けている自覚がない方もいるのです。

被害を受けているという事実を認識できなければ、解決に向けて動きだせません。

その間も、子供は確実にモラハラによる悪影響を受けていますので、早めに対処していかなければならないのです。

また、被害者が自覚したとしても、加害者が自覚していなければ問題は解決しません。

先ほども解説したように、モラハラ加害者の中には、

  • 無意識
  • 良かれと思って言っている

という方もいて、このような方は比較的たちが悪いです。

まずは相手にモラハラを認識させ、改善に向けて一緒に行動していく必要があります。

モラハラを子供の前で見せない

モラハラによる子供への悪影響を軽減したいと考えているのであれば、モラハラの現場を子供に見せないようにしましょう。

例えば、

  • 夫婦喧嘩は子供が寝てからにする
  • 夫や妻が怒りだしたら部屋の外に連れ出す

などです。

ただ、これらはあくまでも応急処置的な方法となり、どのような小細工をしても子供はすぐに気づきます。

子供への悪影響を完全に無くしたいと考えているのであれば、モラハラトラブルを根本から解消していかなければなりません。

離婚や別居を視野に入れる

相手のモラハラが度を越えている場合や、何をしても改善が見られない場合は、離婚や別居を視野に入れましょう。

離婚や別居と聞くと、「モラハラを受けているけど好きだ」という方がいますが、優先すべきなのはやはり愛する我が子です。

自分が相手をどれだけ愛していようとも、子供に悪影響が出てしまうのであれば、その相手とは距離を取った方が良いでしょう。

ただ、別居はともかく離婚ともなると、かなりのハードルや障害が出てきます。

場合によっては、一人で解決できない状態になってしまうこともあるでしょう。そんな時は、当オフィスまでお気軽にご相談ください。

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モラハラが子供に与える影響まとめ

モラハラは当事者だけでなく、愛する我が子にも悪影響を及ぼします。

小さい頃に身に付けた常識や価値観というのは、そう簡単に消し去れるものではなく、子供にもモラハラ気質が遺伝してしまう場合があるのです。

このようなトラブルを防ぐためにも、まずは子供のモラハラ被害度合いをしっかりと確認するといいですよ。

子供の成長や将来を第一優先にしながら、今後の対策を一緒に考えていきましょう。

以上です。

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  • この記事を書いた人

松浦智昌(マツウラトモアツ)

当サイトでは、夫婦関係で悩むあなたが「孤独を感じない」ように導いていきます。私、松浦が、年間1,000件を超える面談実績から、法律論のみでジャッジしない、カウンセリング、コーチングを織り交ぜた相談対応をすべて自身で実施。夫婦相談をする傍ら、企業役員から芸能人のコーチングコンサルティングも多数進行。趣味は哲学と”使える”心理学の探求。LGBTに関する書籍やコラムも執筆。

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