この記事で寄り添うお悩み
- 夫婦喧嘩ですぐ離婚と言う相手は何を考えているの?
- 離婚と言われた方はどう感じるの。自分と同じかな?
- 夫婦喧嘩で離婚と言われた場合はどうするのがベスト?
「もういい!離婚だ!」
なんてセリフを夫婦喧嘩の流れでパートナーから言われたことはありませんか?
- なんでこの人はこれほどすぐ「離婚する!」と言うのか…?
- 「離婚」という言葉が頭から離れなくなって辛い…
- どうやって対処したらいいのか…
などの気持ちになりますよね。
夫婦喧嘩がピークに達したときに出やすいこのセリフ。逆に自分が「つい言ってしまった…」という経験がある方もいるのでは。
当然ですが、気をつけないと今後の夫婦関係を変えるかもしれない大きな影響力があります。
なので、夫婦喧嘩の際にすぐに「離婚」というワードを言う側の心理と言われる側の心理を解説し、不用意に口にする機会を少しでも減らせればと記事を書きました。
また、実際に「離婚」というワードが出たときの対処法も合わせて紹介しますね。
この記事の著者
夫婦喧嘩ですぐ離婚と言う相手の心理
喧嘩の流れですぐに「離婚」を出してしまう人は以下のような心理状態になっています。
- 怒りの感情任せに言ってしまう
- パートナーの本心を試したい
- パートナーに言うことを聞いてほしい
ヒートアップした流れの中なら、実は多くの場合、本心で離婚したいわけではないのです。しかし、もちろん本心から真剣に言っている場合もあります。
下記を参考にして、本心なのかそれ以外なのかをまず冷静に見極めておくと良いですよ。
夫の行動をチェック↓
妻の行動をチェック↓
それでは、離婚と言う相手の心理を詳しく解説していきます。
言う心理①:怒りの感情任せに言ってしまう
ヒートアップしてしまい、怒りの感情だけでつい「離婚」と言ってしまうケース。
なぜ離婚したいのかの理由を考えるよりも、とにかく腹が立ったため、
- 顔も見たくない
- とにかく嫌い
- 一緒に暮らすなんてごめんだ
などそのときの感情のみで言います。
「離婚をしたい」というよりも、「自分は今離婚を考えるくらい怒っているんだ!」と怒りの気持ちをわかってほしいのです。
あとから冷静になったとき、「なんであのとき、離婚だなんて言ったのか…?」とふと我にかえることもあります。
言う心理②:パートナーの本心を試したい
本心では「離婚」したいと思っていなくても、あえて離婚のワードを出すことにより、パートナーの本心を試します。
「離婚」と言われたパートナーが引き止めることで安心したいのです。
「喧嘩してしまったけど、私のこと嫌いになっていないよね…?」これが心の根っこの部分です。
自分が本当にパートナーから愛されているのかを確認する術として、つい喧嘩の流れで言ってしまいます。
恋人関係の「もう別れる…」もこの心理パターンがかなり多いですよね。
言う心理③:パートナーに言うことを聞いてほしい
パートナーに自分の言うことを聞いてほしく、「それならもう離婚したい。」などと言います。
「~しないなら(~するなら)、離婚してやるぞ!」という一種の脅し文句です。
説明や説得が苦手で自信のない人は、「離婚と絡めたら自分の条件をのんでもらえる。」という誤学習をしているのです。
かなり打算的な行動とも言えますよね。
夫婦喧嘩で離婚と言われた相手の心理
- 辛い・悲しい・自信を喪失する
- 実際に「離婚」をイメージしてしまう
- パニック状態になる
実際に「離婚」と言われた側は、パートナーが本心だろうとそうでなかろうと、こんな気持ちになりますよね。
自分が言った経験のある方、つい言いそうになってしまう方は要注意です。
言われた側の立場を知っておきましょう。
言われた心理①:辛い・悲しい・自信を喪失する
純粋に辛い、悲しいと感じ落ち込みます。
パートナーに愛情が深いと、これからもずっと一緒に暮らしていきたいと思いますよね。
突然予想にもしなかった離婚を伝えられ、
旦那「本心では信用してくれていなかったんだ…」
妻「私のことを本当は愛していなかったんだ…」
と悲しみの感情が溢れ出してしまいます。
言われた心理②:実際に「離婚」をイメージしてしまう
今まで離婚を考えたことがない人も、実際に離婚する姿をイメージしてしまいます。
人の脳内では、言語とイメージは結びついています。
たとえ、離婚をしたくないと思っていても、「離婚する。」という言葉を聞いたとたんにその姿をイメージしてしまうもの。
これからの生活、子どもがいる場合は親権問題・養育費の問題など、リアルな離婚後を考えてしまいます。
言われた心理③:パニック状態になる
離婚を予想したことがなかったので、あまりの急な出来事にパニックになることも。
冷静に物事を考えられず、どうしよう・・・と焦りの気持ちが先に出てしまいます。
本当は冷静に話し合わなければならない場面でも、落ちついて対応できません。
パニックになる相手をあなたは本当に望んでいるのでしょうか。ご自身の心に聞いてみてください。
夫婦喧嘩で離婚と言う言葉が出たら離婚した方がいい?
パートナーから「離婚」という言葉が出た場合、まずはそれが本気かどうかを見抜く必要があります。
「離婚と言う側の心理」で紹介したように、喧嘩の最中に出てきた場合は、本心で言っていないことも多いです。
なので、あなたが離婚しようと真剣に悩んでいない状況なら、下記3つのことを試してみてください。
- その場で返事をしない
- 自分の気持ちを考える
- 相手の言い分を聞く
時間を置くことで相手も冷静になりますし、相手のことを改めて考えるきっかけになります。
また相手から話を聞くことで、離婚が本気なのか、自分は離婚についてどう向き合うのかが整理されるものです。
詳しくは、離婚を切り出されたら最初にすべきこと&&離婚したくない場合の対処法で解説していますので、参考にしてみてください。
-
離婚を切り出されたらどうする?覚えておくべきポイントと対処法8選
続きを見る
夫婦喧嘩で離婚と言う言葉が出たときのベストな対処法3つ
パートナーから「離婚」というワードが出たとき、まずは以下3つの方法を実践してみてください。
- 冷静に話をよく聞く
- 自分は「離婚」「別れる」を言わない
- 第三者に相談する
とくに、自分は離婚したいと思っていない場合は有効です。
もし、自分も離婚するかどうか以前から迷いがあった場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
それでは、3つの対処法について詳しく解説していきます。
ベストな対応①:冷静に話をよく聞く
まずは、カッとなっているパートナーの話をじっくり聞いてあげましょう。
喧嘩の流れとはいえ「離婚」まで口に出しているからには、言葉にしにくい感情やストレスがあるかもしれません。
言い返したい気持ちをグッと我慢し、冷静に話を聞いてあげることで、パートナーも落ちついていきます。落ち着けば本音の部分を話してくれるかもしれません。
パートナーから本音を引き出せると、解決すべき問題が見えてきます。
そうしたら、その本質的な問題について、話の主軸をシフトしていきましょう。
ベストな対応②:自分は「離婚」「別れる」を言わない
あなたからは話の中で「離婚」や「別れる」といった言葉を使うのはやめましょう。
つい、喧嘩の流れで感情任せに勢いで「いいですよ!じゃあ離婚しましょう!」なんて言うと、取り返しのつかない状況になっていることもあります。
また、相手も「ああ、やっぱり離婚したかったんだ…」と自分への信頼を失ってしまい、今後の夫婦関係に響いてしまします。
ベストな対応③:第三者に相談する
「離婚」を切り出したパートナーから話をじっくり冷静に聞いたうえで、それでもわだかまりが残りそうな場合は、第三者に相談してみましょう。
パートナーに言い返したかった気持ちを聞いてもらってもいいですし、アドバイスをもらうのもアリです。
あなた自身のメンタルケアも重要なんです。
夫婦関係の専門的な知見を持っている人に聞いてもらうのも手段のひとつ。
今は離婚を考えていないのであれば、夫婦関係が修復できるように努めてみてください。
以上です。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス